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Life-Style Marketing

  • ライフスタイル・マーケティング、一頃流行ったけど…なんて言葉も聞こえますが、"馬鹿なことを言 うな!ライフスタイルはその時代その時代で変わるけど、その分析に有効なマーケティング手法は変わらないぞ!"と声を大にしたい!(笑)

  • 「ライフスタイル・マーケティング」とは、例えば同じ一億円の支出で家を買う時、都心の利便性を選択して億ションを買う人と、瓦ぶきの一軒家を買う人がいます。その違いはその人その人それぞれの考え方や生き方の違い、つまりライフスタイルの違いです。その差を見極めてのマーケティング手法が「ライフスタイル・マーケティング」です。

  • 「ライフステージ」という捉え方もあります。年代と生活状況によって横にスライスして捉えようとする発想です。例えば"30才代、小学校入学前の幼児がいる家族"とか括って見る見方ですが、一見してその中にも、子供と一緒にいるために専業主婦を選ぶ人達と、子供と一緒を多少、犠牲にしても共働きを選択する人達がいて、どっちが良い悪いじゃありません。つまり、ライフステージでのマーケティングには限界があります。アンケート集計の分析などでは、未だに年代だけを分析軸にしている場合も多々見受けますけどね(笑)

  • 住居選択の例に限らず、今やと言うべきか昔からと言うべきか、万人に共通して受け入れて頂ける商品なんて、一つとしてありません。一つの商品は一つの考え方や生き方、一つのライフスタイルの方々にこそ向けての商品です。

  • 例えば、ヤカン。A男さんライフスタイルのグループにはこんなヤカン、B子さんライフスタイルのグループにはこんなヤカン、C子さんライフスタイルのグループには…と言う具合に、①テーマ(商品)に関するライフスタイルの分析軸を発見し、②その分析軸による幾つかのライフスタイル・グループを想定する。③そのライフスタイル・グループのニーズ・ウォンツに沿った商品は何か?を考える…それが、ライフスタイル・マーケティングです。

  • 我が家のキッチンに合うヤカン、我が家のライフスタイルに合うヤカンはコレだ!をA男さん、B子さん、C子さんになりかわって考えるのが、ライフスタイル・マーケティングです。

  • 左図は「食生活」におけるライフスタイルを分析して得られたライフスタイル・グループの図です。(以前、食衣住全般に亘ってのライフスタイルを分析してみたことがあります。見事に、失敗しました。自分自身のことを考えても、Soul Musicを聴きながら縁側で沢庵をポリポリ…ですから、食と衣と住とその他の事も、それぞれに別なんです。)

  • グレーの点と文字がかすかに見えますが、初めの調査で抽出された食生活に関するキーワードで、主成分分析でのポジショニング、そのままとなっています。その分析の結果として発見された分析軸は、食生活に対する意識(横軸)と、行動(縦軸)でした。

  • 意識も高く行動でも実践派の、a)頑張り真面目実行派から、意識も行動もそれほど高くないe)お気楽無関心派までの5グループを想定しました。意識は低いけど行動は積極的なんてグループ、あるんだろうかと考えましたが、ひょっとすると所謂"富裕層"と括られるグループかも知れません。趣味嗜好は横に置いても、高額なもの、有名なものなら…という思考回路になりそうですから物差しが違います。パスしましょう。

  • それぞれのグループのニーズ・ウォンツを考える段階ですが、そのシミュレーションをサポート出来るように、より具体的にイメージを深めます。

  • 下図がその例ですが、このグループの特徴と食生活に関わるキーワードと共に、年齢や家族構成・居

住地・職業・趣味・購読誌・車・休日の過ごし方・平日夕食メニュー・休日朝食メニュー…など、細部のイメージを、どんどん深めていきます。この部分、実際には作文ですが、それまでのデータ分析で、案外楽にイメージされます。グループの中でも年代での違いなどもありますから、グループ内の3つのパターンに分けて、そのグループのイメージ付けをレポートしています。マーケターにとって、無くてはならない資質がシミュレーション力。それを充分にサポート出来るレポートとなります。

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